2020年上半期までのヘッドホンオーディオ

この上半期もヘッドホンオーディオ環境の向上に自分なりに取り組んできました。予想外のIYHもありましたが、一旦はなんとか落ち着いた形です。現在は次のような構成になっています:

DAC: Ayre QB-9 Twenty (電源ケーブル:KRYNA Acca 5)
HPA: Violectric V200 (115V昇圧:Electro Harmonix EHU600、電源ケーブル:TRANSPARENT PowerLink MM)
インコネ: ansuz acoustics Signalz X / XLR
USBケーブル: Wireworld Platinum Starlight 7
電源タップ: Audio Replas SAA-6SZ-MK2 (壁コン電源ケーブル: Chikuma Tuneful AC)
その他: KOJO Force Bar EP, IsoTek ISOPLUG
ヘッドホン1: Focal Utopia (ケーブル: Moon Audio Silver Dragon V3 Premium for Focal Utopia)
ヘッドホン2: Sennheiser HD800

……こうやって見るとかなり変わってますね。音は最終的に個々の主観なので、ここに至るまでの経緯を中心にお話します。

ヘッドホンアンプ購入からの流れで、はじめに主に電源に焦点を当てました。aet EVO-1304Hや今話題のSAC SUNSHINE REFERENCEなど、比較的バジェットなあたりを何種類か買って試していました。

そこに、トラペのPLMMが中古で比較的安く手に入り(と言っても非常に高いのですが)、高級ケーブルの味を知ってしまったがために、混迷を極めました。というのも、このケーブルを様々な場所で試しているうちに、USBケーブルであるWireworldのポテンシャルの高さに気がついてしまい、こいつを生かしてやりたいという思いが強まり、方向が逸れはじっていきます。

確かにAyreのDACはハーフラックサイズでコンパクトで、死ぬほど頑張ればなんとか手が届く値段ということで、知ってはいました。ただ当初は、使っていたADI-2 Pro FSへの送り出しをトランスポートに専用化することで、音質向上とMacのセキュリティ向上を狙っていました(前回記事の動機の通りです)。

色々調べた結果、exasound Playpointの購入を考えました。売っているサイトを見つけ注文までしたのですが、なんと実際は在庫なし。しかも生産完了で代理店にもすでに在庫なし……

失意のうちに色々なサイトを回っていると、某所でAyreのメーカーデモ品が売っていました。Playpointによるネットワーク化が絶たれた今、物欲が抑えられるはずもなく、DACによって直接音質向上すればよいのではという思いに至り、思い切って購入してしまいました。

結局、家でセッティングしているうちにUSBケーブルが短すぎて辛くなり、オーディオPC分離もやってしまうんですがね。

じゃあついでとインコネを更新し、千曲の電源ケーブルを調達し……と、その他色々やっていたら、そのうちにUtopiaのケーブルが逝きそうになって急遽買い足したり、サブヘッドホンをGradoからもうちょっと分析的なものに変更したり……と、いつの間にかガラッと変わってしまいました。こわいこわい

…………

ここまで話しておいて音の話をしないのもおかしいので、少しだけお話しておきます。音に関してはあまりうまく感想が言えないので、参考程度に。

現在はDACの良さを生かしてうまくアレしよう()という方針でやっています。初めてAyreのDACを聴いたとき(Mac + Audirvanaに直つなぎ)、不思議な気持ちになりました。というのも、全体的にふんわりとした音像なのですが、たしかに芯があり(これはオーグラインが効いていたかも)、そこに楽器が存在するような感覚を感じたからです。

その感覚を不思議に思っていたのですが、Ayreのアンプの感想を読んでいくと、なんと似たような記述がありました。あーじゃあ、Ayre製品はそういうものかな、と今は考えています。この感覚が面白かったので、ぜひこれを生かしてグレードアップしていきたいと思っています。

そこでまず、ヘッドホンアンプにPLMMを配しました。Violectric V200は音が少し明るめになる印象だったので、ダーク目の音だったPLMMで中和しています。効果はPLMMのほうが強めで、少しダークになります。

PLMMは大変有名なケーブルですので、初心者の私がどうこう語るまでもないのですが、全体的な音のランクを1ランク以上なめらかに、品よく仕上げてくれるような感想です。また、低音がやや多めになりますが、低音はすきなので少しくらい多くてもいいかな、と思っています。

このPLMMの問題はとにかく巨大なネットワーク部と曲がらない太いケーブルにあって、取り回しなどというちゃちい概念は存在しません(?)。タップ位置などを調節してなんとかしましたが、ケーブルをいじるとアンプのほうが動いてしまうのが常で、非常に難儀しています。。

次に、DACの電源ケーブルに、クライナのAcca 5を使ってみました。これだけ値段がかなり落ちるのですが、そう、これは私が頑張って新品で買ったものです。

このケーブルは、音のテクスチャ?のようなものが繊細で、音色をよく捉えられる気がしています。また、若干平面的ではありますが、音場の空間的な広がりも全方向に感じられます。この2点を中心に、DACの役割に対して利点しか与えないかなと考え、採用しました。

ここが繊細になる分、音に対する影響も大きく、システム全体としてのノイズ対策がシビアになるようでした。ということで、送り出しPCの前回記事のような対応や、タップの空きコンセントの適切な場所にISOPLUGを挿す、インシュレータを入れる、電源ケーブルをいろいろ変えてみるなどの様々な試行錯誤が求められました。

お金が溜まり次第、この部分は構成が変わるかもしれませんが、今のところはかなり気に入っています。

さらに、全体的な対応としてXLRケーブルの交換を行いました。Acca 5を導入するということで、オーグラインの音にある芯のようなものがきつく感じてしまうことがままあり、変更の必要性を感じていました。(今となっては順番としてちょっとおかしい気もしていますが。。)

そこに、ansuz社のフラッグシップラインのケーブルやインシュレータが流行っているとの噂を聞き、貧乏人の私もその波に乗りたい!と思い、ちょうどXLRケーブルを探していたこともあって、エントリーラインのケーブルを頑張って注文しました。中古品もなく、人気商品で入荷まで1ヶ月待ちとのことで、大変でした。

このXLRケーブルがかなり当たりで、音が更になめらかになって、リスニング体験がかなり向上しました。また、少々暗めに落ちていた音色も明るい表現もできるようになったように感じられますし、音の芯を意識させるのではなく、DACの「ふんわり、でもそれっぽい」(?)良さに更に緻密さを足し合わせてくれたのではないか、と考えています。

加えて、壁コンからの延長ケーブルを廃して、千曲の電源ケーブルを引っ張ってきました。いい加減延長ケーブルをやめたかったのと、音をなるべく変えず全体的な質を維持、向上させる目的で導入しました。今の所問題ないように思っています。

このケーブルは柔らかくてとても使いやすく、助かっています。また、音の面でもあまり色付けがないようなので、下流の調整がしやすく、これもまた助かっています。

そういえば、UtopiaのヘッドフォンケーブルもSilver Dragon V3 Premiumに変更しています。これは純正ケーブルが断線しそうになってしまったため(結局断線もせず普通に使えているのですが)、慌てて導入したものです。

こちらのケーブルは、全体的に上品な音となり、残っていた音のピークもやや緩和され、聞きやすい音になりました。はじめは純正ケーブルよりかなり暗めの音になって、大丈夫かな?と思っていたのですが、少しずつもとの調子を取り戻し、分離感や音場の感じなども向上しています。

エージング時間が80hとのことで、まだまだ時間はかかるようなのですが、もう下手に変わってもらわなくてもいいかなと思っています。

……

うっ、だいぶ長くなってしまいましたが、とりあえずはこんな感じです。音の雰囲気はともかく、私の苦労だけでも感じ取れていただければ幸いです

今後はクリーン電源とか入れてみたいですね。あとは、仮想アースの再検討でしょうか。